日本人はなぜ米を炊く前に水に浸けなければならないのか、また米を柔らかく美味しくするにはどのくらいの時間水に浸けるべきなのか、その答えは次のとおりです。
日本人はなぜ米を炊く前に浸水させるのですか?
米を浸水させるのはもち米を炊くときだけではなく、実はもち米ももち米も炊くときの浸水方法は同じです。浸水したお米は水を吸収します。炊き上がるとお米粒までしっかり熱が伝わります。糊化が起こります(糊化によりでんぷん粒が最大限に膨張し、柔らかくふっくらとしたおいしいお米になります)。無洗米や吸水不足でお米の芯まで熱が伝わらないのとは違います。そのため、お米は外側だけ柔らかく、中は硬いままです。炊飯前にお米を浸すことが、日本人が柔らかく、もちもちした、とてもおいしいお米を炊く秘訣です。
お米を柔らかく美味しくするための浸水時間: お米を水に浸すのには、通常 30 分から 1 時間ほどかかります。約30分浸水させると水分が80%まで浸透し、熱が伝わりやすくふっくらとしたご飯が炊き上がります。ただし、水が米粒に浸透するまでにかかる時間は、季節や天候によって異なります。
夏には 20 ~ 30 分。
冬は 60 ~ 90 分。
春と秋 45 分。
また、浸水時間は季節だけでなくお米の種類によっても異なります。粒内に水分を多く含んだ新米の場合は、長期間保存した普通のお米よりも浸水時間は短くなります。また、古米の場合は、浸漬時間を長くする必要がある場合があります。
浸した後は水を切ったほうがよいですか?
日本人は米を研いだ後、米の量に応じて水を加え、一定時間浸水させることがよくあります。その後、炊飯器を押して通常通りに炊きます。ただし、炊飯器によっては水を加えずに浸す工程が可能なものもあり、好みに応じて浸漬時間を設定することができます。和食メニューの場合、または土鍋で炊く場合は、さらに水を加えて通常どおり炊く必要がある場合があります。
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